
あなたのためだから…これってだいたいウソ。
自分のためだから…なんです。
世話をこまめに焼いたり、面倒見がよかったりする人は
一般的に「いい人」と評価されるのではないでしょうか。
でも実は、その背景にあるのは「支配欲」。
こんなセリフを耳にしたことはありませんか?
「私がいないと何もできないんだから!」
これって、私の存在価値を確認するためにあなたのような何もできない存在が
必要なので、あなたはいつまでも何もできないままでいてくださいねってことです。
ここで出てくる何もできない人は、何もしなくてもいいからラクチンなのです。
だから、お互いに欲求が満たされてとてもいい関係になるのではないでしょうか。
しかし、何もできない人とされた人も自我に目覚め、自立心が湧いてきたりすると
反抗とか反発とかするでしょうねぇ。
「このままじゃダメな人間になってしまう」と気づけば、
自分でできることは自分でしようと思うでしょう。
誰かが世話を焼き、面倒を看ることで、その恩恵(?)を受けた側は
主体的に生きる能力をどんどん奪われていきます。
愛は人を自立させ、主体的に生きられるように作用します。
愛情は人を依存させ、一人では生きていけないように作用します。
共依存という言葉があります。
関係性の中で何か問題が発生した場合、一見問題を起こしている側に
問題があると思われがちですが、本当にそうなのかを確認する必要があります。
不幸なままなのに…改善の見込みがないのに…といった関係性の時は
共依存の可能性を疑ってもいいのではないかなと思います。
身近な存在との関係がお互いにとても幸せで特に問題らしき問題がないようなら、
こんなに素晴らしいことはないと思うのでした。
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